すぐに没頭する２人
伝統工芸の体験

　「２人とも工作が好きだし、中国の伝統工芸なんてなかなか触れる機会がないから、
ぜひやらせてあげたかったんです」。
教室に入るなり、すぐに夢中になっている明理（あかり）ちゃんと真理ちゃんの姿を眺めながら、
２人のお母さんはこう話す。
　「ルーワスタジオ」は、伝統工芸を愛する若夫婦が開いた、体験型ギャラリーショップだ。
時間を見つけては通い、こつこつと大作の制作に励む人や、
中国に来た思い出に、簡単な作品を残す人が次々と訪れる。

教えるのは基本だけ
自由な創作を薦める

　体験制作は、比較的短時間でできるものを、生徒自身が選び、
基本的なことを教えてもらったあとは自由に作ることができる。
明理ちゃんは「うさぎのぬいぐるみ」、真理ちゃんは「チャイニーズヨーヨー」を選択。
今回は形のできたものに、好きな色を塗り、絵を描いていくことに。
図案に迷う明理ちゃんに「こんなのはどう？」と、相談に乗るように指導する先生。
後は絵の具をパレットに絞りだす時や、手が汚れた時などに、ほんの少し手を貸してくれるだけ。
時間を制限せず、見守っていてくれるので、２人も安心して打ち込めるようだ。
色を塗り終わったら一旦ドライヤーで乾かして、再び微調整と、２人とも一心不乱に取り組む。
「できたー」と声が上がり、作品が完成。
その後、チャイニーズヨーヨーの簡単な遊び方を教わり、明理ちゃんも真理ちゃんも満足した様子。
お母さんは、「２人とも本当に楽しそうでよかった。今度は私もやってみたいです」と笑顔で話していた。

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～上海ジャピオン４月２９日号