考える男マートンと哲学の小部屋(トイレ)~財経大学

大学で思索に励む
私は考える男マートン。
今日は、国定路にある大学へとやって来た。
私と同じく、日々勉学に励む者たちの学び舎を訪れれば、
真理探究の哲学へのいい刺激になると思ったのだ。
予想通り、アカデミックな空気に満ち溢れ、
なんとも心地良い場所だ。
これはいい思索ができそうだ、
早速小部屋(トイレ)へ向かおう!

間取りの意味する所
飾り気はないが、
定期的に清掃しているのだろう、
清潔な状態に保たれている。
何と言っても特徴的なのは、空間全体の間取りだ。
正方形に近い四角形の空間2面に個室が並び、
中央には広いスペースが空いている。
ん?
この形、そして大学という環境…何かを連想させる。
…これは、卒業式など正式な場でよく着用される角帽
(モルタルボード)だ!
しかし、あの帽子はキレイな正方形だが、
この空間はそうではない…これは…なるほど、
真四角は卒業の象徴で間違いないな。
つまり、
この小部屋(トイレ)を普段使用する学生は
未だ卒業には満たず、
卒業を意味する正方形の小部屋(トイレ)は
使えないということだ。
大学もなかなかオツなことをする。
…さて、私も完璧なる真理を求め、
哲学の道に励むとしよう。
ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。

~上海ジャピオン2012年6月15日号

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