都市の中のタイ
私は考える男マートン。
最近暑い日が続き、夏バテ気味である。
今日も長楽路を散策しつつ哲学していたのだが、
暑過ぎて頭が働かん!
頭を冷やすために、
向かいのタイ料理店で、
一休みついでに昼飯としよう。
カラフルで個性的な壁・天井に、
かごで覆われた照明が灯る。
〝都市の中にあるタイ〟を意味する店名の通り、
モダンでシャレた料理店だ。
マンゴージュースも冷たくて美味い…
しかし3杯一気飲みすると、
さすがに影響が…。
小部屋(トイレ)へ行かねば!
小部屋とパンダ
白い壁に、黒い正方形が並ぶ模様。
備え付けの棚や洗面台も黒で、
全体的にモノトーンでまとめられている。
この白に黒が混じる比率…もしかしてパンダ?
パンダと言えば、
中国を象徴する動物の1つで、
竹を主食とする…!?
そうか!
古代中国では、清廉潔白さを表し、
文人の理想ともされた植物・竹。
それを摂取するパンダに、
〝都市の中〟を意味する単語を持つ店名。
これは、誘惑が多い都市生活にも、
清廉潔白な生き方を
常に取り入れようという主張なのだ!
なんと志の高い哲学だ…私も夏バテで頭が働かん、
とか言っておられん。
ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。
~上海ジャピオン2012年7月27日号