考える男マートンと哲学の小部屋(トイレ)~Brick

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マートン落ち込む
私は考える男マートン。
先日、中国語で便器を意味する「馬桶(マートン)」と
同名であることをからかわれ、
落ち込んでいたら、友人から改名を勧められた。
今日もその件が頭から離れず、哲学に集中できん。
こんな時は酒しかない。飲むぞ!
…しかし、世間では未だ小部屋(トイレ)に対して
悪いイメージがあるのだな。
それも残念だが、影響を受けて、
私まで偏見の目で見られるのも悲しい。
…飲みすぎた。
小部屋(トイレ)へ行こう…。

名前と本質の哲学
おお、壁にはベルギーのコミック
『タンタンの冒険』シリーズのイラストが掛けられている。
少年記者・タンタンが、世界を巡る冒険譚…私も大好きだ。
そのイラストが全部で5つ壁に…待てよ。
タンタンが5…タン5…タンゴ、だんご!?
そう言えば、団子は地方によって「おまる」などと、
呼び名が変わる。
これはタンタンの相棒犬と同じだ。
日本ではスノーウィと呼ばれるが、
国によってはボビーなど、違う名前を持つ。
だが、愛嬌たっぷりなキャラで、世界中で愛されている…
そうか! たとえ名前が変わっても、
本質さえ同じならば、人々の好意は変わらんということだな。
私も改名の件、前向きに考えよう。
ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。

~上海ジャピオン2013年4月5日号

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