考える男マートンと哲学の小部屋(トイレ)~CAFE MONTMARTRE

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芸術・食欲の秋

私は考える男マートン。もう秋だな。〝芸術の秋〟にちなみ、普段は哲学ばかりの私も、今週は芸術を楽しもうと考えているところだ…ん? あのカフェ、名前を「モンマルトル」というのか? モンマルトルと言えば、19世紀末に多くの芸術家が集まったパリの一画のことだ。入ってみよう。

ふむ、店内は広々としており、木材を使った内装など、落ち着いた雰囲気だな。さて、〝食欲の秋〟とも言うし、とりあえずビールとつまみを注文し、小部屋(トイレ)で手を洗ってくるとしよう。

ルージュの哲学

おお、四方が真っ赤なタイルで囲まれている。…待てよ、赤色はフランス語で「ルージュ」…なるほどな。モンマルトル周辺に位置する、高級キャバレー「ムーラン・ルージュ」を指しているのか。芸術家たちが足繁く通った店としても知られ、中でもロートレックは、同店のポスターを多く手掛けたことで有名だ。

彼は酒場に入り浸り、様々な傑作を生みだしたが、長年の飲酒や病のため、36歳という若さで亡くなった。芸術に酒…何事もほどほどが一番だな。私もビールは1杯でやめて、いつも通り哲学に没頭しよう。ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。

~上海ジャピオン2013年9月27日号

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