元留置所のアパート
軌道交通12号線「隆昌路」駅近辺は、住宅街や学校、公園が多い閑静な雰囲気。かつては多くの外国企業が紡績工場を構え、その管理のために派遣された外国人が住んでいたエリアだ。
5階建て、全250部屋という巨大なアパート「隆昌公寓」は、元々警察のオフィス兼宿舎として建設された。留置所として使用されていた部屋は、今でも鉄格子の跡が残る。各階層ごとに、すべての部屋が長い廊下で一続きとなっている構造は、とてもユニーク。現在も住民がいる現役のアパートだ。
「隆昌公寓」向かいのマンションから、世にも珍しいこの建物をじっくり研究してみよう。
~上海ジャピオン2020年11月27日発行号