現代に通ずる美しさ
上海でいち早く外国の文化や学問を取り入れ、アカデミックでヨーロピアンな雰囲気の徐家匯エリア。
このエリアから北東に伸びる衡山路は、元々貝当路と呼ばれていた。ここ「衡山公寓」も元は「貝当公寓」と言い、1936年に完成。当時としては珍しい、シンプルで実用性を重視した建築デザインで、モスグリーンの外壁や窓枠の白い縁取りは、現代の感覚から見ても、モダンでオシャレ。また内部のらせん階段も美しい。築85年経つ今も、現役のマンションとして活躍中だ。
同マンション近辺は緑豊かな公園がたくさん。仕事の合間に一息つく人たちで賑わっている。
~上海ジャピオン2021年4月2日発行号