出産ラッシュで、妊産婦の受け入れが困難になっている市内の産科事情を受け、3月18日(日)、市内に「産婦マンション」が登場した。
同マンションは、産後ひと月の期間、母親と嬰児を保護する役割を担う、短期間の賃貸マンション。入居できるのは、母親と嬰児、その家族と家政婦で、15日間からの入居が可能。マンションでは、専門スタッフの処置、産後訓練、栄養管理、心理カウンセリングなどが受けられる。
ことしは、中国の旧暦で60年に一度の「金猪年」にあたり、その年に生まれた子どもは幸せになると言われる。このため、旧正月を迎えて以降、市内で出産ラッシュがピークに達している。
市内の各病院は、妊産婦用ベッドの増設で対応しているが、すでに長期に渡って予約済みの状況となっている。産前産後の妊産婦の入院日数を通常の4、5日から2、3日に短縮して対応しているケースも多く、出産後に心身の不調を訴える母親が少なくない。
(3月19日)
~上海ジャピオン3月23日発行号より