北京五輪の聖火リレーが、５月23日（金）と24日（土）の２日間、上海で行われた。四川大地震への哀悼の意を込めて、予定よりも華やかさを大幅に抑えた内容となったが、沿道には「北京加油」と書かれたハチマキを巻いた市民や顔に国旗をペイントした市民など、大勢の観衆が詰め掛けた。
　聖火は23日早朝、上海博物館を出発し、南京西路や浦東の世紀公園などを経て、濱江大道までを走り、１日目を終了。24日は上海体育館から、東方緑舟を通り、上海国際サーキット場までのコースを巡った。
　なお、当初予定されていた芸能人が参加する華やかなイベントの多くは中止となった。代わりに、四川大地震の救援活動に参加した消防や医療、警備関係者ら４人が急きょ聖火ランナーを務め、沿道の観衆からの声援を受けた。
　上海での聖火リレーは、四川大地震被災者のための全国哀悼期間の３日間中断されたため、延期しての実施となった。（５月27日）

～上海ジャピオン5月30日発行号より