粉ミルクから有毒物質検出  関連メーカーの製品を回収

ニュージーランドの乳業大手「フォンテラ」が供給している乳清タンパク質から、有毒物質・ボツリヌス菌が検出された。これを受け、上海市品質技術監督局は8月4日(日)、市内各スーパーで、同社製品を原料とした乳児用粉ミルクの回収を始めたことを明らかにした。

調べによると、同社製品を使用しているのは、乳児食品会社「デュメックス(多美滋嬰幼児食品有限公司)」や「上海市糖業煙酒有限公司」など、計4社。合計で900㌧以上の粉ミルク製品が、ボツリヌス菌に汚染された可能性があるという。デュメックス社はすでに420㌧以上の商品を販売しており、回収は難航している。

今回の汚染について、「フォンテラ」社代表は、ニュージーランドの同社工場内のパイプの汚染を原因と分析。

なお、ボツリヌス菌に汚染された食品を摂取すると、麻痺や呼吸不全などを起こして死に至ることがある。(8月5日)

 

~上海ジャピオン2013年8月9日号

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