海外輸入品の関税引き上げ  偽粉ミルク2万缶以上流通

中国財政部らは4月8日(金)、輸入品に関する新たな関税制度を施行。上海市を含む中国全土で、海外で購入した商品に課する関税を引き上げた。

従来の制度では、課税額が50元以下であれば税金を徴収免除としていたが、これを撤廃。さらに関税の税率を、高級腕時計などは30%から60%に、酒や化粧品は50%から60%に引き上げた。この新制度を受け、粉ミルクや化粧品などの輸入品が高騰。海外ショッピングサイト「美購」では、ドイツ産の粉ミルクを228元から255元に値上げ。また他サイトでも、輸入化粧品の販売価格を200元から265元に変更した。

そのほか、国家海関総署ウェブサイトで最近、個人の手荷物として国内に持ち込む輸入品に関する新たな政策を、6月1日(水)より施行することが発表された。個人で使用する範囲を明らかに超える量の輸入品を持ち込んだ場合、その輸入品を返送もしくは放棄するか、必要な手続きを申請すべきとしている。

また米アボット社などのブランドを模した、偽物の粉ミルクが製造・販売された事件で、市食品薬品監督管理局は9日(土)、これまでに2万2600缶の偽物が市場に流通していることを発表した。

 

~上海ジャピオン2016年04月15日発行号

 

最新号のデジタル版はこちらから




PAGE TOP