九寨溝の地震で300人被災 上海からの旅行客は死傷者ゼロ

四川省北部に位置する九寨溝県で8月8日(火)21時頃、マグニチュード7・0の地震が発生。山の斜面崩壊や落石、路面の損壊などにより、10日(木)時点で死者19人、負傷者263人を出した。上海市からは、携程や上海春秋国際旅行社などのツアー旅行客5591人がいたものの、全員無事だったことがわかった。

震源は同県から39㌔離れた場所で、成都市や陜西省西安市、甘粛省蘭州市などでも揺れを観測。8日(火)には、九寨溝景区に3万8799人がいたと言う。地震発生後、四川省公安部が救援車両90台以上を派遣し、24時間以内に6万人の旅行客や従業員を安全な場所に移送。また国家旅遊局は旅行の安全に関する最高レベルの警告「一級安全提示」を発令し、九寨溝への立ち入り禁止、旅行会社のツアー中止、災害エリアに残る旅行客の避難を指示。これを受け九寨溝景区は9日(水)から同区への入場を禁止し、旅行会社はツアー料金の全額払い戻しに対応している。

さらにこの地震で、エメラルドグリーンの湖水が美しいことで知られる同区内にある湖の1つ、火花海の土手が決壊。観光用桟橋が崩壊したほか、水がほとんど流出し、石灰化した白い底が露出している状態だと言う。

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(写真は新浪より)
~上海ジャピオン2017年8月18日発行号

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