上海市のある小学校で最近、小学3年生のクラス担任が、家庭訪問を生徒の家ではなく学校近辺のカフェで行ったことが市民の間で議論を呼んでいる。
この担任はカフェで2日間に渡り家庭訪問を開催。1時間に3人、計40人の保護者と面談を行った。カフェでの飲食費はそれぞれが支払ったと言う。
担任は家庭訪問をカフェで行った理由として「生徒の家を訪問すると、保護者が食事をふるまおうとしたり、心付けを渡したりしてくるので時間の無駄になる」と説明。これに対し保護者らは「カフェだと心付けを渡す人がいないので公平だ」と賛同する声がある一方、「先生が家を訪れ、生徒の生活環境を確認することが家庭訪問の本来の目的」と批判も出ている。静安区教育局副局長は、教師が生徒の家に訪問するのが家庭訪問の規則としながらも、色々なケースがあるので一概に批判はできないとしている。
(写真は新浪より)
~上海ジャピオン2017年8月18日発行号