老舗点心店の青団パッケージ 芸術家の作品盗用と認定

上海市徐匯区人民法院は最近、市に本社を構える老舗点心店「沈大成」が、清明節に食べる草餅「青団」の商品パッケージに、故・華三川さんの芸術作品を盗用したと認定。被告の「上海沈大成餐飲速有限公司」及び「上海沈大成食品有限公司」に対し、同パッケージの使用停止と損害賠償7万元の一審判決を言い渡した。

同裁判は、2001年出版の書籍に掲載された華三川さんの作品『清明』を被告が盗用しており、著作権を侵害しているとして、原告側である遺族が訴えたもの。被告側は、第三者企業にデザインを依頼したうえで制作し、また漢詩の有名な一句「牧童遥かに指さす杏花の村」をモチーフにしており、著作権侵害には当たらないと主張。しかし裁判所は「清明」の著作権を侵害したうえ、作品の無断修正を行ったと認定。複製権や発行権、著作権などを侵害したと決定付けた。

(写真は東方ネットより)
~上海ジャピオン2019年6月28日発行号

 

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