カラオケ著作権問題 業界の値上げ案に市民反発

 上海市文化娯楽業協会は、8月28日(月)、市内40軒余りのカラオケ企業とメディア関係者を招き、カラオケ業界の著作権問題を話し合う座談会を開いた。席上では、業界が支払う著作権使用料の仕組みに関し、同協会と国家著作権局の見解が述べられ、具体的なシステム作りの一歩が示された。
 同業界の著作権問題は、カラオケ時に使用される音楽や映像に対し、MTVが著作権使用料を求める訴訟を起こして以来、4年にわたり論争が続いている。市内のカラオケ業界は、設置ルーム数2万7000余りの大規模な市場で、著作権の使用に一定の基準を設けることが、かねてから求められていた。
 文化娯楽業協会は、著作権の支払いが始まれば、その費用の一部は消費者に頼らざるを得ない、と表明しており、すでに一部の店舗では値上げの準備が進んでいる。
 これに対し、情報調査機関「市民信箱」が28日にネット上で実施した意識調査によれば、今回のカラオケ業界の値上げ案に、市民の約7割が不満を示している。
(8月29日)

~上海ジャピオン9月1日発行号より

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