週末私はココ行きたい! 上海工芸美術博物館




熟練の職人芸に開眼
伝統工芸好きは身悶え


女「職人芸ってすごいわよね。昔から手に職を持つ人は強いっていうし、私も今の仕事以外に、何か手に職を持とうかしら」
男「せっかく上海にいるんだし、上海らしいものがいいんじゃない」
女「そうよね。そういえば中国伝統工芸職人の集る場所があるのよ」
男「豫園じゃないの?」
女「フランス租界の汾陽路の辺りにある、『中国工芸美術博物館』っていうところ」
男「初耳。そこ、どんなものがあるの?」
女「豫園みたいに伝統工芸の実演もしてるらしいんだけど、ここはもっと大掛かりで。飴細工とか花文字じゃなくて、刺繍やランタン作りね。意外に観光の穴場スポットらしいのよ」
男「刺繍って、ハンカチとか鞄なんかについてるアレ?」
女「それとはちょっと違って、手刺繍で絵を描くの。幅1・5㍍くらいの刺繍用キャンバスにコツコツ縫い続けて作ったモネの『落穂広い』みたいな刺繍画があるんだって。しかも刺繍職人が実際に縫ってるところを間近に見れるっていうのがいいわ」
男「で、ランタンって動物なんかを象った提灯みたいなものだっけ?」
女「そうそう。あれ可愛いのよね。ピンクや緑の金魚や小鳥の形をした手乗りサイズのランタンなんか、玄関に1個飾りたいくらい。で、これを作ってる作業部屋も覗けるのよ。私弟子入りしようかしら」


男「他にはどういうものがあるの?」
女「他には、中国切り絵に、ミニボトルの内側に絵を書くインサイドペイント。香水ボトルみたいな小さ~いガラス瓶の内側に筆で絵を描いていくんだって。しかもこれがかなり精巧なのよ。日本人も手先が器用って言われるけど、中国の人も細かい作業得意よね。舌を巻いちゃうわ」
男「行く前から舌巻いてちゃ職人になるもないだろ」
女「だから、先に1回下見が必要でしょ?」
男「伝統工芸か…。僕はそんなに興味ないな」
女「ここ中身だけじゃなくて、建物も有名なのよ。老建築好きでしょ?」
男「どんな歴史のある建物なの?」
女「築105年の白亜の豪邸で、租界時代にフランス人高官が住んでたんだって。後期ルネサンス様式の洋館で、広い芝生の庭園つき、窓にはきらびやかなステンドグラス、天井も床も壁も大理石。壁や階段の手すり、テラスには細かな彫刻も施されててまさに、貴族のお屋敷! それに比べて家は…」
男「分かりました。お供します」

【information】
住: 汾陽路79号
電: 6431-4074
時: 9時~17時
料金: 8元
休館日: 年中無休
アクセス: 地下鉄1号線「常熟路駅」下車、東に徒歩5分で汾陽路を曲がり、すぐ。バス:42路「汾陽路」バス停下車すぐ

~上海ジャピオン7月18日発行号より

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