寒さでバイク旅を断念
オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。じゃ~ん、やってきました「香格里拉(シャングリラ)市」。実は数日前、類烏斉県から次の街に向かおうとしたんだけど、どうも道があんまりよくないらしくて。しかも最近どんどん寒くなってきてるし、もし道の途中でトラブったらヤバくね?ってことで、旅の続行を断念。バスや汽車を乗り継いで、雲南省の香格里拉市までスキップしてきたってわけ。残念だけど、背に腹は代えられないしな。気を取り直して、残りの旅を楽しむぜ。
観光地として有名な香格里拉市だけど、この街は元々「中甸県」って名前で、2001年に改名されたんだ。名前の由来はモチロン、小説『失われた地平線』から。理想郷のような都市を指すんだよな。小説に出てきた造語が都市の名前になるなんて、結講スゲー。
観光都市をハシゴする
おー、あの小高い丘の上に見えるのが「松賛林寺」ね。山に囲まれた中にポツンと金色の寺が光っている感じ、ちょっと幻想的。ほかにも広々とした高原が広がる「普達措国家公園」や海抜5400㍍の雪山「哈巴雪山」が見どころみたいだけど、自然の風景はこれまで散々見てきたからパス。観光客が帰るバスに紛れて、オレも「麗江市」まで移動するぜ。
麗江市も観光スポット目白押しの場所だけど、何と言っても見たいのが黒々とした瓦屋根が続く「麗江古城」。あと古きよき中国文化が残る「麗江束河古鎮」にも行きたいな。久々の巨大観光都市、明日は張り切って観光するぞ~。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン2017年12月1日発行号