くつろぎは杭州にあり
大満足の最新ホテル
「なんと素晴らしい水の都、まさに地上の楽園とはこのことか」と、上せた顔で突然言い出したのはマダム友。
春の陽気にあたったかと皆で心配したら、
「元代に杭州を訪れたマルコ・ポーロのお言葉よ。控えおろう!」と、
マルコポーロどころか水戸黄門になってしまいました。
どうやら、先週末に杭州1泊2日旅行に行って、「プラチナ5ツ星体験」をしてきたとか。
プラチナ5ツ星って?
との皆の顔を見るや、待ってましたとばかりに、思い出を語り始めたのでございます――。
ホスピタリティもプラチナ級
そのプラチナ5ツ星ホテルというのが、杭州駅からタクシーで約30分の「ドラゴンホテル」。
彼女曰く、「プラチナ5ツ星」とは、準5ツ星級のホテルのことだそう。
しかしながら、「いや、準なんてとんでもないわ。
私にとっては5ツ星を超える5ツ星っていう意味で、プラチナと呼びたい」とか。
そんなホテルがあるわけ…というみんなの言葉を遮り、
「だってチェックインでね、『お時間頂戴しました、恐縮です。
素敵なお時間をお過ごしください』って言われたのよ!?」との言葉に、一挙に耳ダンボ。
「しかも、館内のスタッフはゲストが通るとき、邪魔にならないように通路の端に寄って待っててくれるの!」。
へぇ~。でも、そのレベルの高さは一体なぜ?
「中国人老板がアメリカでホスピタリティを勉強したらしくて、その指導の賜物みたいよ」と。
トレ・ビア~ン!
「超」最新式システム
「ハード面もスゴくって!」と、鼻息の荒い彼女。
その内容はこうでした。
エレベーターで宿泊階に着くと、そこには部屋の方向を示す電光矢印が。
これは、IBM開発の最新鋭システム「スマートホテル」のなせるワザだそう。
そして、お部屋の中まで最新鋭!
47インチの液晶テレビは、番組視聴以外に杭州の観光案内やゲームも満載!
その上お部屋についている室内フォンは、ホテル内のみならず杭州市内に持ち歩けちゃったんだとか。
もう一同目ん玉飛び出しそうでした。
外国人シェフのショーも
「朝食はね、1階カフェにてお庭を眺めながら頂いたんざます」。
なんて、もう口調までも虜に。
「夜もここで頂いたんだけど、夜はもっとすごいの!
日本人シェフのマグロ解体ショーにお寿司コーナーにスイス人シェフのデザートコーナーに…。
あと『印象西湖』のチケットもプランに含まれてたから行ったんだった。
光と水のショーは幻想的だったわ。
もう1回行きた…あっ、行っちゃう?」
行きたい! でもおいくら?
「1564元だったわよ」。
ヘソクリ出動です。
~上海ジャピオン3月26日号より