『流星花園』
日本の人気少女漫画『花より男子』をリメイク。舞台を大学に変え、素朴な少女・董杉菜とイケメン軍団「F4」4人とのドタバタ劇を描く。主人公をネチネチといじめる原作に比べ、F4や、そのリーダーである道明寺の性格はかなり爽やかに。F4たちの初々しい演技も相まって、甘酸っぱいキュートな雰囲気に仕上がっている。
『泡沫之夏』
こちらは、中国の人気恋愛小説が原作。孤児の少女・夏沫が、青年実業家の欧辰と、イケメン歌手の洛熙に求愛され揺れ動くという、少女漫画感たっぷりのストーリー。夏沫が芸能界で華々しいデビューを飾ったり、イギリスへ留学した洛熙がスーパースターになって帰ってきたりと、乙女の夢がこれでもかと詰め込まれた内容に、思わずうっとりしてしまう。
『帰去来』
清華大学や北京大学出身の男2人、女2人が、アメリカ名門校で出会うことから物語がスタート。途中、恋愛や金銭絡みでドロドロとした展開があるが、正義や理想、血縁、愛情と、4人が掲げる信念・テーマがはっきりとしているので、ストーリーはわかりやすい。4人がどういう結末を迎えるのか、ぜひ最後まで見てほしい一作。
『好久不見』
金持ち御曹司と無邪気な女性という、ありがちなカップル設定だが、物語は経済や起業をテーマに、シリアスに進行。独立を目指し親に反抗する賀言や、名声を手に入れるため不倫を企む花朶朶の同級生など、自分の夢を手に入れるために葛藤する若者たちの姿に注目だ。
『橙紅年代』
巷に蔓延している新ドラッグの販売元を突き止めるべく、劉子光と警官の胡蓉が捜査を進めていく。緊迫感のあるシーンと派手なアクションが続く一方で、劉子光と馬思純の美男美女カップルが、隙あらばすぐイチャイチャするのでそこも見どころ(?)。ほぼ毎回、熱いキスシーンが拝める。恋に正義に燃える2人の結末や如何に?
『創業時代』
2010年頃、まだSNSが全盛期でない頃の中国が舞台。ボイスチャットアプリを思い付いた主人公の郭鑫年が、リリースに向け奮闘する。笑いあり、涙あり、投資コンサルタントの美女・那藍とのラブロマンスもありと気楽に見られる内容だが、起業の難しさ、経営の苦悩もしっかり表現されている。
『大江大河』
上海テレビ入魂のテレビドラマ。歴史が大きく動いた1978~92年に掛けて、それぞれの道を歩いた三人の青年を描く。エリートとして国家企業に勤める宋運輝、農村復興に力を注ぐ雷東宝、商売で立身出世を目指す楊巡。三人の汗と涙が泥臭く映し出され、激動の時代を生き抜いた人々のパワーに圧倒されること間違いなし。
『我們的四十年』
物語は白黒の懐かしい映像からスタート。当時の人々に夢と希望を与えたテレビをキーワードに、少年が成長し、テレビ業界で活躍するまでを描く。1970~80年代までの、懐かしのファッションや流行の音楽が続々登場。経済が急激に成長し、活気溢れた時代を偲ぶ一作。
~上海ジャピオン2019年3月8日発行号