デリバリーのお兄さん ちょっとおつかい行ってきて!

買い物にひとっぱしり

まずは跑腿サービスの使い方を紹介しよう。今回は、レストランのデリバリーでお馴染みのアプリ「美団外買」で跑腿サービスを利用してみる。

最初にオーダー画面で、買ってほしい商品を記入。記入欄下のタグクラウドには、注文が多い人気商品のタグが並ぶ。体温計や胃薬、風邪薬、虫除けなど…やはり、風邪を引いた時や、アウトドア先で蚊に悩まされた時など、トラブルに見舞われた際の利用が多いようだ。また「レシートを持ってくること」や「電話連絡してください」など、買い物時の注意事項を、注文時に追記する人もいるよう。

購入先は、住所の指定もできるし、配達先の近くで、とスタッフに任せることもできる。

デリバリー費は、商品の内容に関わらず、一律14元。ただし重いものや、3㌔以上の遠い場所への買い物を頼んだ場合は、追加料金が発生する。

最後に買い物予算を記入すれば準備完了。ほかにスタッフへのチップを記入する「紅包」や「小費」欄があるが、ここは記入しなくても大丈夫。注文を確定し、配送費を支払えば、近くにいるスタッフが、買い物へ一走りしてくれる。

14元は高い? 安い?

買い物が済んだら、スタッフがレシートと商品写真を送ってくれるので確認し、そのままオンライン上で料金の支払いを済まそう。後は、商品の到着を待つだけ。商品が届いたら、スタッフに注文画面(注文番号)を提示し、終了となる。

デリバリー費14元を高いと感じるか、安いと感じるかは時と場合によるだろう。私たち外国人にとっては、病気に掛かった時などに、頼んだものを買い物に行ってくれるのなら、14元など安いもの。では次のページで、実際に利用した様子をリポートしよう。

スタッフから鬼電

急に高熱が出たので、とにかく熱を下げるための、薬やグッズがほしい…。そんな時こそ役に立つのがこのサービス。早速買い物を頼んでみよう。

今回のオーダーは「感冒発焼的治療用品3~4種(風邪・発熱を治すグッズ3~4種)」、予算は50元。あえて商品名は書かず、スタッフのセレクトに委ねてみる。注文するや否や、受注したスタッフが買いに出発。どうかいい感じの風邪薬が手に入りますように…と願いを込め、スマホをそっと机に置く。

ところがすぐ、スタッフのおじさんから電話が掛かってきた。「どんな薬がいいのか?」と、当然と言えば当然の質問だ。「風邪を治すものなら何でもいいです」で乗り切り、ひとまず通話を切る。と、15分後にまたもや来電。「薬局に着いたから、薬剤師に症状を話して薬を決めろ」と、大変効率的な提案をしてくれた。しかし残念ながら、こちらは中国語のボキャブラリーに乏しい日本人。ちょっとそれは無理かも、おじさん適当に買ってきてよ、と伝えると、おじさんから「悪寒はするか」、「体温は計ったのか」、「ほかに症状はないのか」などと質問攻めに遭ったが、何とか買う薬を決めてくれたようだ。

届いた薬は果たして?

先の電話で「いつ届くのか?」と聞いたところ、「急いでるんだね? なる早で行くから!」と約束してくれたおじさん。その言葉通り、約40分で届けてくれた。おじさんセレクトの薬は、粉末の風邪薬、鎮痛剤、消炎剤がそれぞれ一箱。う~ん、悪くないが、欲を言えば、氷のうやビタミンC剤などの補助グッズもほしかった。とは言え、曖昧な指示でしっかり買い物をし、急いで駆け付けてくれたスタッフのおじさんには感謝しかない。

おやつを買ってきて

先ほどの薬は、スタッフ任せにするには少々ハードルが高すぎたと反省。次は〝おやつ〟のお使いを頼んでみよう。オーダーには「4個人够吃的零食(4人で食べるのに十分な量のおやつ)」と記入。

今回は、別のデリバリーアプリ「達達」を利用。使い方は美団アプリとほぼ同じだが、配達用は16元と2元高い。買い物する場所は必ず指定しなければならなかったので、近くのコンビニを記入した。

オーダー後、やっぱり電話が掛かってきた。何を買えば? の質問に、何でもいいよ! と返事すると、何でもいいじゃ困る! と、ごもっともな返答が。その後なぜか電話をコンビニ店員に代わられるも、とりえあず、店員さんオススメのおやつを買っていくよ、で落ち着いた。

そして届いた商品は、大量の肉(!) コンビニレジ横で売られている、焼き鳥類の詰め合わせだ。どうやらスタッフのおじさんにとっては、これがおやつの分類に入るらしい。クッキーやポテチを期待していた取材班は、暖かく重いコンビニ袋を抱え、しばし途方にくれた。

リベンジの結果はいかに

これはいかんと、美団アプリを使って再度おやつオーダーに挑む。買いに行ってくれたスタッフのおじさんに、やはり電話で「何でもいい」と伝えると「う~ん、わかった、でも予算は超えると思うよ」との返事。期待と不安を胸に、待つこと1時間15分。届いた商品は…、ミニパンにサチマ、老婆餅、麻花、ヒマワリの種と、かなりボリュームのある〝おやつ〟。そう、おやつっぽい商品が届いたのである! 程よく中国文化を取り入れた、このまま日本土産にもできそうなチョイスに、おじさん、やるじゃない! と心の中で喝采を叫ぶ取材班であった。

~上海ジャピオン2019年6月21日発行号

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