徐匯区関係部門は3月20日(火)、現存する上海最大の石庫門里弄建築群「建業里」の保護プロジェクトが、3年の準備期間を経て、このほど正式にスタートしたと発表した。同地区を改築・保護し、伝統的な石庫門の景観を復活させることがねらいで、2年後の完成を目指す。
関係者は、「『建業里』は、石庫門の特徴を活かしながら、オフィス、商店、住居、住宅式ホテル、サービスアパートメントなどに改築していく予定だ」と説明した。
「建業里」は、建国西路にある1930年代に建築された総合住宅で、面積は1・74万平方メートル。地区内に、煉瓦造りの建物が260棟並んでいる。94年に市級建築保護建物に指定されたが、当時すでに規定数を大幅に超える居住者がおり、建物の劣化が進んでいた。関係部門は03年、「市歴史文化風貌区と優秀歴史建築保護条例」に基づき、同地区に居住する約1100世帯の有償転居を決定、05年にほぼ転居を終えていた。
(3月21日)
~上海ジャピオン3月30日発行号より