12月1日(水)の「第23回世界エイズデー」に合わせ、
上海市衛生局はこのたび、市内のエイズ感染者数などを発表した。
今年1月~10月までの新たな感染者は1053人で、昨年同期比で約3割増となった。
感染者のうち37・7%が異性間の性的接触、33・9%が男性同士の性的接触によるものだった。
また、エイズ発症患者は昨年同期比で13%減となる329人で、
感染者と発症患者のいずれも8割以上が男性だった。
市ではエイズ予防のため、総合病院など約70カ所でエイズの無料検査を行っているほか、
意識向上のための宣伝活動を実施。
このほか男性性風俗産業従事者を助ける、市内唯一の民間NGO団体「上海楽宜組織」でも、
エイズ問題に活発に取り組んでいる。
また中国衛生省は、2011年末までに男性同士の性行為を行う人は32万9200人に達すると見ており、
コンドームの利用率を60%まで向上させることを目指している。
(12月1日)
~上海ジャピオン12月10日号