上海市の中山東二路にあるマンション「港四大厦」など、外灘地区のオールドビルで、
大きな亀裂が見つかり、この度、大規模な改修工事が行われるなど、安全性に関して注目を集めている。
同マンションは1910年に建設され、73世帯約300人が居住。
近年は付近の地下工事などの影響を受け、地面が沈降してビルが数十㌢傾き、壁に亀裂が入ったり、
コンクリートが剥がれ落ちたりしていた。
これを受け政府関係部門は、住民の引越し費用を負担することを発表。
住民に近くのホテルに引っ越すよう求めている。
また同マンション付近にある、オフィスビル「華融大厦」でも、
2年前に補修工事をした場所が、最近再び10㌢程割れ、補修を実施。
また亀裂からの水漏れや、窓の開け閉めの不具合のほか、エレベーターの異常音なども目立ち、
同ビルの勤務者の間で、安全への不安が高まっている。
なお外灘地区では、新永安路にある住宅でも亀裂が見つかっている。
(12月17日)
~上海ジャピオン12月24日号