人と人をつなぐ〝ブリッジ〟
新谷さんの紹介で伺ったのは、2年前からブリッジを楽しんでいる星村匡子さん。
〝ゲーム〟の域を越えるブリッジの魅力とは…。
知力を駆使し、敵、味方の思惑を探る
星村匡子さんが愛好している〝ブリッジ〟は、世界中に数千万人の愛好者がいるとされるカードゲーム。
ヨーロッパでは教養の1つともされる、知的な〝大人の遊び〟だ。
「最初は、ルールの説明を聞いても、全く理解できなかったんです。
でも、奥深そうなところが面白いと思って」
ブリッジは、2人1組でチームを組み4人で行う。
各自が順番にカードを出し、最も強いカードを出した人が勝ちとなるが、事前に、自分がどのカードを切り札にして勝つかを宣言する。
出されたカードや、切り札の宣言から、敵側とパートナーの持ち札を推測し、駆け引きするのが一番の醍醐味だ。
「とにかく、頭を使うんです。
ゲーム中は短時間で作戦を考えなければなりませんし」
とくに、言葉を交わさずに、パートナーとどう協力していくか。カードのやり取りだけで、パートナーと意思が通じあったとき、ゲームの名である〝ブリッジ〟の意味を強く感じると匡子さんは話す。
(写真右)ゲーム中の匡子さん。
「まだまだ勉強中で…」と話す
カードゲームによって架かった〝橋〟
大学時代まで、父親の海外赴任に帯同し、海外で長い時間を過ごした匡子さん。
当時はまだ幼く、ブリッジの知識もなかったが、今は世界中どこででも、ブリッジを介して、人と交流できることが楽しいと言う。
また、参加しているブリッジ同好会のメンバーは、ほとんどが日本人女性で、20代~70歳くらいまでと年齢層が広く、多趣味な人が多い。
日頃、出会う機会の少ない先輩女性から、いろいろな話を聞くことができるのも楽しみの1つだそうだ。
「いろんな人との〝ブリッジ〝が架かりました」
匡子さんは嬉しそうに微笑んだ。
ブリッジに使うカード(ボード)と得点をつけるビティングボックス
星村匡子さん
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フラワーアレンジに
熱中する柳沢さん
~上海ジャピオン1月9日発行号より