四川省からやって来た「ロンロン」「ヤーアオ」「トントン」のパンダ3兄弟が8日午後3時半ごろ、上海野生動物園で1万人近い観光客の前に、初お目見えした。
ところが、観客のひとりによれば、あまりの騒ぎにパンダがストレスを感じているように見えたという。
パンダの飼育員は「パンダは本来静かなところで暮らす動物です。今日のような大騒ぎは、パンダにとって大きなストレスになったと思う」と説明。さらに「パンダが好きという気持ちはわかりますが、パンダのためにも静かな環境を作ることに協力して欲しい」と補足した。
子供とパンダを一緒に撮影しようと躍起になった人が、柵の向こう側に子供を立たせるという一幕もあった。動物園側は、 「パンダも野生の動物です。万一パンダの檻に落ちてしまったら、噛まれる可能性もある。もっと常識ある行動をとって欲しい」と注意を呼びかけている。(4月9日)
~上海ジャピオン2006年4月14日発行号より