Shanghai コダワリ ハンバーガー

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王道バーガー&シェイク

夜な夜な欧米人がタクシーの争奪戦を繰り広げる、富民路と長楽路の交差点。彼らのお目当ての1つが、ここ「ビストロ・バーガー」だ。

メニューは全15種で、ランチタイムはドリンクが付く。コーヒー・紅茶にソフトドリンクはもちろん、青島やアサヒなど5種のビールも含まれる。

まずは王道の「クラシック」、2度目なら人気の「オージーバーガー」を押さえるべき。半熟の目玉焼きが食欲をそそる。オーダー時に焼き加減を聞かれるので、レア~ウェルダンまで「一分熟」、「三分熟」、「五分熟」~「全分熟」など、お好みでどうぞ。英語オーダーももちろんOK、付け合わせもサラダorフレンチフライから選べる。

なお、水曜19時~21時は全員に、木曜18時~22時は女性のみ、「ミルクシェイク」(通常45元)がサービスされる。

住:富民路291号悟錦世紀大楼1階(×長楽路)

電:6170-1315
営:11時~22時半

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ハンバーガーと自由

上海マート2階の同店は、中国香港と上海に展開する、ステーキとハンバーガーの専門店。人工的なホルモンを与えず、1日2度の放牧で育ったタスマニア産の牛と、バンズには自家製のロールパンを使用している。

ここでのオススメは、「ファラフェル」。中近東のローカルフードで、ひよこ豆のスパイシーなコロッケだ。ハンバーガーのトッピングとしてはちょっと珍しいが、ヨーグルトをベースにした「タジキ・ソース」や、酸味を強めに効かせたピクルスとの相性は抜群。おそらくこの店にしかないのでは? と思われる。また、すべてのバーガーは+20元でバンズを取り去り、サラダに替えたヘルシーメニューにも変更可。

ちなみに、店名の由来は18世紀ロンドンに実在した俳優による、「牛肉と自由が私のご馳走」との言葉からだとか。胃袋の欲求に任せ、自由を味わおう。

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ベストバーガー&ビール

旧フランス人居住エリアの一角に、2011年オープンした思南公館。こちらも深夜まで、欧米人を中心に散歩や食事、アフタヌーン・ティーに訪れる賑やかなハイエンド・スポットだ。「ボクシング・キャット」は自家製ビールをメインとした〝ブルワリー〟だが、やっぱりビールにはバーガー! というわけで、豊富なラインナップを誇る。

オススメは、店名を冠した「BCB・マスターピース・バーガー」。マッシュルームにオニオン、トマトをクタクタになるまで炒め、ワカモレとチェダーチーズ、ガーリックの効いたアイオリソースがコク深さを演出する。こちらも、パテの焼き加減は思いのままに。

メニューに、オススメのビールも書き添えられている。「BCB~」には、「サッカー・パンチ・ペール・エール」(50元/500㍉)がベストな組み合わせだ。

住:復興中路519号思南公館26A棟(×思南路)
電:6426-0360
営:17時~翌2時(金曜15時~、土日11時~)
U: www.boxingcatbrewery.com

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やさしい塩味バーガー

上海万博開催時、各国都市のパビリオンが置かれた旧ベストシティ実践区にある、「創意大厨房」内のドイツ料理店「ハンブルク・ハウス」。本場ドイツの本格的なソーセージやポテトを使った料理を、もちろんビールと一緒に楽しめる。

同店のウリは、バカでかいステーキ各種。ポークリブにラムチョップ、サーロインにTボーン…と並ぶ中、ハンバーガーメニューはシンプルな2種。ベーコン&ビーフもあるが、ステーキと合わせるなら、あっさりした白身魚のバーガーを頼もう。パンチの効いた肉とは打って変わって、うっすら塩コショウを振っただけのタラが、口の中を癒す。

なお現在は、平日21時以降はビールが買一送一、またW杯記念のラッキー・ドローイベントも開催中。

住:保屯路399号城市最佳実践区N(×中山南路)
電:6377-7179
営:11時~翌2時

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3つの異文化の交差点

淮海中路の巨大ショッピングモール「iapm」の地下1階フードコートにある、ダイニング・バー「KABB」では、定番と変わり種バーガー計4種をそろえる。

とりあえず空腹の人なら、ボリューミーな「クラシック・ビーフ・バーガー」で確実に胃袋を満たすのもいいが、ここでは「トルコ風ラムバーガー」をお試しいただきたい。単にラム肉をパテに使用しただけではない。羊の臭みはミントで抑え、パテもしっかり火を通しつつ、ジューシーさを残したベストな焼き加減。トッピングのタマネギは細切りにしてフライし、キュウリとペパーミント、数種類のスパイスを織り込んだアイオリ・ソースで仕上げた。アジアとヨーロッパ、中東の交差点に位置する不思議な国の味とはかくなるものか、とため息が出る。豊富なオリジナルカクテルと合わせてどうぞ。

住:淮海中路999号環貿広場LG1-142号舗(×陝西南路)
電:6448-3039
営:11時~24時(土日9時半~)

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人々に選ばれる一品

2010年にオープンした「パイロ」のバーガーは、上海に住むアメリカ人に言わせると、〝これこそソウル・フードの味〟。英語誌『Time Out』で「上海ベストバーガー」に選ばれたこともあるというのだから、やはり王道なのだろう。

全16種のバーガーは、「ジューシー・ルーシー(チーズバーガー)」や「メキシコ・プレジデント(7㌉ビーフバーガー)」など、オリジナルのネーミングを持つ。一番人気は「ピープルズ・チョイス」、みんなが選ぶのがコレ、との意だと推測できる。ビーフパテの上にゴロンと鎮座するのは、ブルーチーズの塊。これをナイフで平たく伸ばし、アボカドにトマト、レタスを乗せてバンズで挟む。一気にかじりつくなかれ、この厚さには一般人の口の大きさでは太刀打ちできない。

住:常熟路89号(×巨鹿路)
電:5403-8513
営:11時~24時

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ダイナーのムード

大通りに面し、煌々と輝く看板にウッディな内装は、アメリカンなダイナーの佇まいそのもの。宜山路にも店舗を持つ。

8種のバーガーのパテは、どれもビーフがメイン。パイナップルを加えた「ハワイバーガー」は、チーズとミートソースをかけたフレンチフライとの相性バツグン。女子の人気は、これに「ペパーミントソーダ」(22元)の組み合わせ。しかし、カリカリベーコンでパテを挟む「グリルド・ベーコン・バーガー」のパンチ力には敵わない。岩石のような形状をしたバンズには、ほのかな甘みがあり、これに「バナナミルクシェイク」(36元)を合わせれば、アメリカのロードムービーさながらのムードを味わえる。

オーダー時、「半分にカットする? 食べやすくなるよ」とアドバイスしてくれる気遣いがうれしい。

住:商城路889号(×世紀大道)
電:6075-6266
営:10時~21時(土日は9時~)

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ザ・中華バーガー

日本では、「中華バーガー」などの名で呼ばれる「肉夾饃rou4jia1mo2」。陝西省を代表する、ローカル小吃の1つで、省都・西安市を訪れる外国人のほとんどが、現地で口にするという。この料理自体は全国的に広がっているが、〝地道(本場)〟の味を再現する店はそう多くない。

パン部分に使われるのは、「白吉饃」と呼ばれるお焼き。2枚分のタネを円盤型に伸ばしてから重ね合わせ、ハンバーガー型に整える。焼き上げたパン表面はカリッとして香ばしく、中はもっちり。間に挟んであるのは、「腊汁肉」と呼ばれるトロトロに煮込んだコマ切れの豚肉だ。煮汁にひたひたに浸けてあり、なかなか濃厚な味を醸し出す。この食感のコラボは、まるでピザのよう。パンと柔らかな肉、この対比がオツな一品だ。

住:徐家匯路618号日月光中心B2階(×泰康路)
電:6422-8719
営:10時~22時

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馬肉に似て非なるもの

上海市内のショッピングモール内を中心に、7店を展開する「掌櫃的店」。店名を直訳すると「店主の店」となる。

同店では、世にも珍しい(?)「ロバ肉バーガー」を置いている。何でも、河北省中原エリアの小吃で、お焼きにロバ肉のスライスやピーマン、タマネギを挟んだものだ。馬肉に似た味か、と想像してみるが、そもそも馬肉も焼いて食べたことがないのでわからない。パンと肉、そのほかの具材はそれぞれ小皿に分けて出される。肉は塩漬けにされており、素朴なパンが塩辛さを和らげる。肉の味はしつこくないが、ピーマン、タマネギなど、ほかの具材を一緒に挟んで食べるのがよい。ロバ肉のコリコリとした歯ごたえがよく、ビールとのコンビネーション◎。

そのほか、自家製のざる豆腐「原生態豆腐」(28元)など、人気メニューも多様。

住:南京東路819号百聯世茂5階(×西蔵中路)
電:6377-2788
営:10時半~22時

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臭みを練乳で和らげる

〝70後〟をテーマに、市内6店を展開する上海料理店。この店の人気メニューの1つが、「70土漢堡」なのだが、何を隠そうこの料理、日本人の多くが苦手とする「臭豆腐」を挟んでいるのだ!

パンは黒糖が入った甘みのある、中華マントウ。これを半分に割り、厚さ1㌢弱、3㌢四方程度の臭豆腐が差し込んである。マントウは軽く揚げてあり、かじると表面がカリッとした食感。歯が臭豆腐に当たった時、あの匂いが鼻に飛び込んでくる…。甘みのせいか、匂いが少々和らげられるようだ。小皿に用意された練乳を付けて食べるとさらに甘みが強まり、マイルドに。

なお1皿6個入りなので、「2つだけ臭豆腐を入れて」というオーダーも可能。

住:肇嘉浜路1000号匯金百貨7階(×天鑰橋路)
電:66426-0517
営:11時~22時

 

~上海ジャピオン2014年7月4日号

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