上海市の建材製造業社「盈創新材料上海有限公司」は8月21日(木)、市青浦区張江高科青浦園エリアにて、3Dプリンター技術を採用し建てられた建築物10棟が正式交付された。
同建築物は、同エリアの立ち退き・移転プロジェクトのオフィスとして使われる。同社は150㍍×10㍍×6・6㍍の大型3Dプリンタを特別に製作。建材には建築ごみから作られた特殊なインクを用い、3Dプリンタで読み込んだ設計図をもとに、一層ごとに建設した。
今回建てられたのは、門衛室や小会議室など全10棟で、1棟を除きすべて1階建て、面積は24~60平方㍍。壁はコンクリート構造で防音、断熱、防湿に優れる。1棟当たり3時間足らず、全10棟を24時間で作り上げたという。
なお同社は将来的に、約5万平方㍍に及ぶ産業施設の3D建築を計画中。(8月24日)
~上海ジャピオン2014年8月29日号