上海市に本部を置く大手旅行サイト「携程(www.ctrip.com)」と同社アプリにて、5月28日(木)11時頃より、ユーザーが正常に使用できなくなるトラブルが発生した。
同社は当初、何者かのサイバー攻撃を受け、機能が停止したと発表。しかし翌29日(金)、トラブルの原因がエンジニアの操作ミスであることを明らかにした。
28日(木)11時9分に問題が生じてから、全面復旧には10時間以上を要した。
なお15時頃ウェブサイトが復旧したものの、サービスはまだ提供できないとして、子会社の「芸龍網(hotel.elong.com)」の利用を促した。
しかし17時頃、芸龍網も攻撃を受けたとして断続的にサーバーがダウン。
22時45分、携程はウェブサイトとアプリの大部分の機能が復旧し、データや予約記録に欠損がないことを発表、10時間近くに及ぶ騒動に幕を下ろした。
なお、同社の収支報告から算出すると、1時間当たり約106万㌦の損失が出たという。(5月30日)
(写真は東方ネットより)
~上海ジャピオン2015年6月5日号