麻辣料理にチャレンジ
オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。
321号線を走り始めて早1週間。残りの距離を考えると、あと2、3日で成都に着きたいな。まず目指すは古蘭県。なんでも別名「郎酒之郷(酒の都)」と呼ばれているらしい。着くのは昼頃だろうし、今日も何百㌔と進まなきゃだから、酒は飲まないことにしよう。トホホ…。でもうまい酒があるところには、うまい食べ物があるはず!よーし、今日も漕ぐぞ!
ふう。ようやく古蘭に着いた!56キロも進んだことだし、昼飯にするか。古蘭は手羽先を辛く味付けした「古蘭麻辣鶏」という料理が有名らしい。四川料理といえば、やはり激辛料理の代名詞。どれだけ辛いのか、ここはひとつチャレンジしてみようじゃないか。ヒィー!辛い!でもうまい!
腹ごしらえを済ませたことだし、古蘭の観光をしていくか。ここには国家AAAA級の観光名所「黄荊老林旅游景区」があるんだ。その地区のなかでも「黄荊老林八節洞瀑布」という滝が、一番のオススメスポット。ほかにも「留丹亭」と呼ばれる渓谷なんかも有名で、本当に自然豊かな場所だぜ。
自然と経済発展の交差地
古蘭を出発してどれだけ自転車を走らせてきたんだろう。周りに見える大きな山々や絶壁の景観は圧巻だな。ん、この風景写真で見たことある。あ、これが「丹山」や「画稿渓自然生態保護区」か。てことは、もう叙永県に着いたのか。
叙永は、この周辺地区の交通の要衝なんだ。市街地は発展著しいんだけど、少し離れると、さっきみたいに風光明媚な景色に様変わり。今日はここまでにして、中心部のネオンライトを横目に泊まる宿を探すとするか。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン2016年04月15日発行号