市検察二分院は、先日、
上海万博関係者を装って日本人男性Aから6000万円を騙し取った詐欺の疑いで、
日本人男性Bを逮捕したと発表した。
事件は今年の7月3日(金)、被害者が公安局に届け出たことにより発覚。
公安局の調べによると、昨年4月、容疑者は自身が「上海万博運営局」に勤めていると偽り、
万博会場内にある商業用地4000平方㍍の販売権を優遇価格で譲渡すると被害者に持ち掛けた。
昨年7月26日には、容疑者は中国人運転手と共に日本を訪れ、
偽造社印で、被害者と「万博会場内商業用地販売権譲渡契約書」を交わした。
契約成立後、被害者は容疑者の指定した銀行口座に6000万円を振り込んだが、
万博当局からの正規委譲書がないため、被害者は企業誘致を進められず、事件の発覚に至った。
容疑者は上海在住7年目で、4年ほど前に日本で被害者の男性と知り合っていたとのこと。
騙し取った6000万円のうち大部分は、容疑者個人の借金返済に用いられた。
(9月16日)
~上海ジャピオン9月25日号より