中国科学院神経科学研究所と脳科学与知能技術卓越創新センターは1月25日(木)、上海市徐匯区にある中国科学院上海生命科学研究院で、霊長類では世界初となる体細胞クローンのサル2匹を誕生させることに成功したと発表した。
サル2匹は昨年11月末に誕生し、同日時点でそれぞれ生後51日と59日を記録。名前は中国に因み「中中」、「華華」と付けられた。
同研究所は約5年前から、霊長類のクローン技術の開発に着手。カニクイザルの胎児の体細胞から遺伝情報が入った核を取り出し、あらかじめ核を抜いた別の雌の未受精卵に移植。その後成長を促す操作を行い代理母となるメスのサルに移植し、今回のサル2匹の誕生を成功させた。
同研究所は体細胞クローンザルの誕生は、アルツハイマー病や自閉症といった脳疾患や、免疫疾患、ガンに対する新薬の研究に大いに役立つとしている。
(写真は新浪より)
~上海ジャピオン2018年2月2日発行号