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カツラで楽しむオシャレ エクステや髪切りバサミも

通りを歩いていてまず目に飛び込んできたのは、ある店の店内に並ぶ、美しいロングヘア姿のマネキンたちだ。

興味本意で入ってみると、そこはウィッグ専門店だった。店に入るなり「プレゼント用? それとも自分用?」と、店員さんに声を掛けられた。彼によると、プレゼント用にウィッグを買う若者も多いのだとか。そのためか、ウィッグの多くは、若者向けのヘアカタログに載っているような流行りのスタイル。ストレートロングやショートでパーマのかかっているものなど、種類は様々だ。

値段は、ショートが160元、ロングが260元ほど。1番人気は、原料が日本で、韓国でデザインされたものだという。こちらは、600~700元と高めだが、ナチュラルブラウンで緩い絶妙なカールが人気の秘訣なのだろう。ウィッグは、丁寧に扱えば半年は持ち、洗浄も自分のシャンプーでできるので簡単だ。寝坊で髪をセットする時間がない日や、パーティーなどでめかし込みたい日に重宝しそうな1点だ。

このほか通りには、エクステ専門店もある。カラーバリエーションが豊富で、100種類近く用意するお店が多い。毛はもちろん人毛で、毛束だけなら20本16元ほどで購入可。また、その場で装着することもでき、その場合は施術料込みで20本26元くらいだ。200本程度の装着なら、約30分でできるそう。

そのほか、ここ数年で美容師御用達のカットバサミやカミソリ、ドライヤー、バリカンを扱うオシャレな店が急増。美容師らしき人たちがハサミを「200元でどう?」なんて必死で値切る姿が見られる。自宅ケア用のスキバサミなど、いいハサミはここで見つけるといいかも。

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ネイリスト御用達の店も 激安アイテム目白押し

 美容市場の醍醐味と言えばネイルショップだろう。日本で一式揃えると、うん十万円かかりそうなネイルグッズが、わずか数百元で揃う。そのためか、1日に500人以上の人が訪れるネイルショップもあるそう。また、まつげエクステも近年急速に販売面積を広げており、韓国産、中国産、上まつげ、下まつげ用…など、様々なジャンルの商品が店内にぶら下がる。

「1番人気は、O・P・Iのネイル製品だね! これは1本55元。安いだろ?」と得意気に話すのは、ネイル・エクステショップのオーナー。百貨店などで売られている同一商品と比べると、安いは安いが…、気になるのは正規品か否かだ。そこで、安さの秘密を尋ねると、「大量に仕入れているから!」と自信たっぷりに答えてくれた。ちなみに、米国製のネイル「ORLY(オーリー)」は1本35元ほどで購入可。いずれにしてもお得だ。ただし一部商品はバラ売りをせず、シリーズをセットで買わなければならないので注意。

とはいっても、肝心のUVライトがないことには始まらない。すると店員さんがそれを察し、2台のUVライトを紹介してくれた。いずれも100元チョイとこれまた手ごろ! 思わず仕事を忘れ、興奮気味に一式購入のため値段交渉を始める取材班だった。

女性なら1度は憧れたことがあるであろう、ネイリストへの道。もし本気でプロを目指すなら、この通りの各店で行われているレッスンに参加してみてはいかが? この日もネイリストやアイリストを目指す若い女の子たちが、気迫十分にレッスンを受けていた。道具を気軽に揃えられそうな上海で、トライしてみるのもいいかもしれない。

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乙女心をくすぐるグッズ ニセブランド品も横行

 メイク用品も、女性のオシャレに欠かせないものの1つ。それだけに、「月々のメイク用品 代もバカにならない!」なんて人も多いのではないだろうか。ここでは、メイク用品も安く入手できる。

まずは、若い女性客で賑わうメイクショップに入ってみた。店内で、ひと際人気を集めていたのは「アイシャドー」。ピンク系やブラウン系、ブルー系、グリーン系など、色の種類も豊富で、1個10元程度で購入できる。手頃な価格も魅力のようだが、キラキラ入りの容器もまた乙女心をくすぐっているのだろう。店員さんによると、1つのケースに20種類以上のカラーが入った、業務用の「アイシャドー」(約50元)も人気という。

このほか店内には、カラーバリエーションが豊富な「アイライナー」や「眉書き」(各5元~)、自分で簡単に装着できる「つけまつげ」(5元~)、メイクアップアーティスト仕様の「メイクブラシセット」(30元~)、大小様々な「メイクボックス」(50元~)などが揃う。

安い物の値段ばかりを尋ねる取材班に、「安いものの質はそれなり。買うなら高いものの方が持ちがいいしオススメよ!」と、店員さんはアドバイスをくれた。店員さん曰く、店頭で扱っているほとんどの商品は、国内で生産されたものだという。

店内では時折、有名ブランドを装った商品も見かけるが、本物同等レベルのクオリティは期待できない上、そもそも違法! さらわぬ神に祟りなしということで、見なかったことにする取材班だった…。

自分好みのグッズを一式揃えて、メイクタイムを充実させよう。

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外国人にも人気のバスタブ 足浴剤で冷えとおさらば

 市場を歩いていると、たまに目に付くのが店頭に並べられた、木製のバスタブの数々。若干周りと浮いている光景に、実際購入する人がどれくらいいるのか、気になるところだ。

実際に店内に入り、店員さんに聞いてみると、「さっきドイツ人のお客さんが買っていったばかりだよ。でもほとんどはSPAとかに卸しているね」といって、顧客リストを見せてくれた。結構売れているようだ。

そのバスタブは、800~2000元と値段は様々。もちろん大きさにもよるが、使われている木が値段の決め手になっているよう。

「オススメは、『橡木(シャンムー)』というゴムの木でできているバスタブね。これは他のに比べて長持ちするの。この横幅120㌢・高さ62㌢・奥行68㌢のものなら1580元なんだけど、安くするわよ!」と、早速営業を掛けられた。このバスタブは、オーダーメイドもできるそう。購入後は自宅まで配送してくれる。

店内を歩き回っていると、「ショウガ入り」と書かれたアイテムを発見! なにやら冷え性に効きそうと、店員さんに尋ねてみと、足浴剤だった。「これは女性に人気の商品で、冷え性の改善にはもってこい。ショウガが血行を促進してくれるから一発でポカポカよ!」と解説してくれた。冷え性用の足浴剤は15元~、足浴用の桶は70元~購入可能だ。

このほか通りには、「角質取りクリーム」(35元~)や「入浴剤」(15元~)などが揃う。自宅にマッサージアイテムを一式揃えて、マッサージ師に来てもらい贅沢なひと時を過ごすのもいいかも。

 

~上海ジャピオン2018年6月1日発行号

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