中国水産流通与加工協会は8月10日(金)、ニジマス(虹鱒)を「サケ(三文魚)」と表示して販売してもよいとする団体規定「生食三文魚」を発表。これを受け上海市消費者権益保護委員会は最近、この規定に疑問を呈した。
同規定は、青海省で養殖業を営む企業を含む14の企業・団体で起草。生で食べられるサケの定義を、ノルウェーの養殖加工会社のガイドブックなどを基に制定したと言う。しかし、同規格の公示期間が規定の15日を下回る3日で、起草に研究機関が関与しておらず、同委員会は規定発表の過程に疑問が残ると話す。また専門家は、淡水魚であるニジマスの体内には寄生虫が潜んでいる可能性があり、生で食べることはリスクが高いと指摘している。なおアメリカでは、ニジマスをサケと表示することを禁止している。
上海市などでは、日本食ブームで生のサケを食べる機会が多いこともあり、市民の8割はこの決定に反対している。
(写真は東方ネットより)
~上海ジャピオン2018年8月24日発行号