地元で愛される庶民の味
「鹵煮火焼(ルージューフォシャオ)」は、現北京市城南エリアの南横街で生まれ、庶民の味として各地に広がった。
この料理は元々、張東官という江蘇省蘇州市の料理人が宮廷料理で提供していた「蘇造肉」と言う料理。1870年代に豚肉が高騰したことを機に、豚の頭肉や内臓が代用品として使用されるようになった。これが民間人にアレンジされ、広まったのが始まりと言われている。
「鹵煮」とは、「鹵水」と呼ばれる醤油ベースの調味料で、肉や野菜を長時間煮込む調理法を指す。鹵水で煮込まれた豚モツのスープに、すいとんやちくわぶのような食感の「火焼」と呼ばれる小麦粉が原料の餅が加わり完成。モツは豚の小腸や大腸などを使用するが、八角など数十種類の香辛料が加えられるので、臭みもほとんどなく、モツが苦手な人でも食べやすい。
大きな丼に入ったモツ煮込みを囲み、北京の庶民の味を堪能してみては?
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店名 豊盛胡同(フォンシェンフートン)
住所 金匯路416号
TEL 5111-7711
営業時間 10時~22時
席数 約120席
予算 100元~
~上海ジャピオン1月11日発行号