ひとつのお悩みふたつの解決!
毎回悩みの種となる症状に、2つの解決策を提案します。
悩みの種●くすみ
「色の白きは七難隠す」というように、白い肌はそれだけで美しいもの。
くすませていてはもったいない!
■漢方―植物の生命力
八珍丸
―はっちんがん―
ツヤと明るさを取り戻そう
【商品名】八珍丸
【価 格】6.1元
【製造元】蘭州佛慈制薬
顔色にツヤがない、明るさがないというくすみの症状を、中医学では「気」と「血」が共に不足している状態であると考えています。
「顔に明るさやツヤを与える栄養を含む血は、気によって全身に運ばれます。そのため、気が不足すると、血が顔まで循環できないという状態に陥り、くすみが発生するのです」と岩崎先生。
気を補うと同時に、血を養う代表的な方剤が、「八珍丸(はっちんがん)」です。気を補うのは、党参(とうじん)・甘草(かんぞう)。血を養うのは、熟地黄(じゅくじおう)・当帰(とうき)です。さらに、気と血の循環を促す川?(せんきゅう)も配合され、くすみ対策にはもってこい。
また気は、明るく元気に過ごすことで養われますよ。
岩崎学先生
上海人名保健中心代表
中国足部反射区健康法研究会日本部部長ほか
「八珍丸は生理不順の治療によく用いる方剤です」
■お茶―中国茶の力
苦丁茶
―くていちゃ―
胃や腸が重要 消化器系を強化
【淹れ方のコツ】
お湯の温度は80℃。蒸らし時間は短く3秒で!
長くなると渋くなり美味しさ半減です。
くすみは、肌に老廃物が蓄積し、透明感が失われている状態を指します。そのためくすみの改善には、老廃物の排出がポイントになります。
「苦丁茶(くていちゃ)は、胃や腸などの消化器系の働きを助け、利尿や排便を促します。だから老廃物の排出にはぴったりですよ」と、茶葉販売店「天一茗茶」の上海代表を務める柯蘭英さんは話す。
さらに苦丁茶には、ウルソール酸という、紫外線によりダメージを受けたコラーゲンを修復する成分が含まれています。これにより、単に消化器系を強化するだけでなく、肌の潤いを保ち、キメを整える効果もあるのです。
ただ、苦丁茶はその名の通り、苦いのが特徴。初めはほかのお茶とブレンドすると飲みやすいでしょう。慣れると甘味を感じることもできるはず。
柯蘭英
天一茗茶上海区域代表
「野生の苦丁茶は「青山緑水茶」とも呼ばれています。
お湯を注ぐと鮮やかな緑色に変化しますよ」
~上海ジャピオン12月29日発行号より