天然的生活~VOL.91

栄養豊富な〝山菜の王様〟
春を代表する山菜の1つであるタラの芽。
日本各地や朝鮮半島、
中国東北部からシベリア東部に広く分布し、
日本ではよく天ぷらに調理され、親しまれている。
タラの芽は、
利尿作用があるカリウムを多く含み、
浮腫みの改善や高血圧予防に効果的とされる。
また、苦み成分であるエラトサイドは、
糖の吸収を抑えて血糖値を下げるため、
糖尿病の予防に有効という。
そのほか、カロチンやカルシウム、
ビタミン類にタンパク質も含み、
栄養豊富であることから、
〝山菜の王様〟と呼ばれている。
中国医学では、身体を温める植物とされ、
下半身の冷えや倦怠感、
冷えから来る腹痛・胃痛を緩和すると考えられている。
さらには、滋養強壮、
精神安定作用も期待できるという。
タラの芽の調理法は天ぷらが有名だが、
お浸しや和え物も人気がある。
和え物の作り方は、
タラの芽300㌘を茹で、
さっと油を通したクルミと落花生、
ニンジン各50㌘を加えて、
醤油とみりん、酒で味を調えて和えるだけ。
タラの芽特有の香りとあっさりした味わいを楽しもう。
ただし、利尿作用が強いので、
発熱時や喉が渇きやすい人は注意が必要。
効能が多く、春を感じられる旬の味。
今晩の献立の1品に加えてみては。

?~上海ジャピオン05月11日号

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