レイシで不老長寿の身体へ
レイシはマンネンタケ科の1年草キノコ。
肉質はコルクのようで、
直接の食用には適さず、
民間療法などで煎じて飲んだり、
薬用酒として飲まれているようだ。
レイシの主な栄養成分は、
多糖類とトリテルペンで、
これらには、
抗がん作用やアレルギー緩和などの
効果があるとされている。
また、血圧降下、血栓予防、
高脂血症予防なども期待できる。
中国では古来から、
不老長寿の生薬として重宝されており、
現代の中医学でも、心臓に血を補い、
不眠や動悸を抑える働きがあり、
睡眠が浅い人や、物忘れが多い人、
食欲がなく痩せ型の人などに有効と言われている。
また、
喘息持ちの人にもよく処方される生薬なのだとか。
中国では、体質強化や睡眠障害、
下痢などの症状改善法の1つとして、
煎じたレイシを食前や食間などの空腹時に、
1日3回服用する人もいるという。
また、
鶏肉と一緒に煮込んで食すと
さらに効き目が高まるそうだ。
ただし、
眩暈やのどの渇きなどの副作用が
出ることがあるので、
服用する場合は、漢方医の指示の下、
摂取量を調節しよう。
長寿の薬として知られるレイシ。
ストレスや暑さで免疫力が低下している時には、
漢方医を訪ねてみては。
~上海ジャピオン2012年8月24日号