ひとつのお悩みふたつの解決!
毎回悩みの種となる症状に、2つの解決策を提案します。
悩みの種●髪の傷み
■人体の治癒力―ツボ編
三陰交
―さんいんこう―
美しい髪は血液から
【回数・時間】1日1回5分程度
【コツ】10日を1クールとし、クールごとに
5日間ほど休憩を挟みましょう。
枝毛や切れ毛。気を付けていても、なかなか良くならない。髪の傷みってどうしてこうしつこいのでしょう? でもちょっと待って。そもそも、傷みの原因はなんなのでしょうか。
「髪は中医学で血の余り『血余(けつよ)』と言われています。血液量の減少や血行の悪さは、枝毛やパサつきとして髪に影響を及ぼします。」とは、美容中医学が専門の村上先生。
血に関係する臓器の働きを整えるツボ「三陰交」は、足首内側のくるぶしから、指の横幅3本分くらい上部。そして、頚骨と筋肉の境目あたりにあります。
効果的な刺激は温めること。温めた石をタオルの上から当てて、1日1回、5分ほどを目安に温めましょう。次第に全身がポカポカしてくるはずです。
村上文祟先生
TCMcosMe美容中医研究所代表ほか
「髪のトラブルにはストレスも関係します。
温めながら静かな音楽などはいかがでしょうか」
■植物の生命力―漢方編
首烏延寿片
―しゅうえんじゅへん―
老化防止で艶やかな黒髪へ
【価格】12.6元
【製造元】上海和黄薬業有限公司
【購入場所】欣松参薬店
【住所】淮海中路823号
白髪で悩んでいた何さん。しかし、ある薬草を飲むようになり、やがて烏のような艶やかな黒髪になった。
そんな言い伝えから、その名が付いたのが何首烏(かしゅう)です。何首烏は、ツルドクダミの塊根を乾燥させたもので、白髪や抜け毛の改善だけでなく、パサつきも予防し、髪を黒く艶やかにします。中国では、何首烏成分入りのヘアケア製品もあるほど。
「美しい髪を保つためには、ホルモンバランスや老化現象と関係のある腎の働きが重要です。何首烏は、腎機能を向上させる効果があります。」と、漢方専門家の張先生。
何首烏を主成分とする「首烏延寿片」は錠剤なので、苦味はほとんど感じません。1回5粒、1日3回を目安に服用してください。
張家駿先生
上海市第二人民医院中医顧問ほか
「漢方は、ぬるめのお湯で飲むのが効果的です。
熱過ぎても、冷たすぎても良くありませんよ」
~上海ジャピオン9月22日発行号より