水郷の街へ行くぞ
今日は、呉ジッチャンの孫娘・星星と浙江省の烏鎮へ行くんだ。ここらの家屋は、まるで川を枕にして寝ているような姿をしているため、〝枕水人家〟と呼ばれているんだと。オラは初めてだから、興奮して眠れなかったよ…。「ミィミィ、行くわよ」。待ってました! いざ!
仕返しのつもりが…
網の目のように流れる小運河に、石畳の小径…風情があるなあ。ここでは地酒を作ってるのか? この藍染の布、少し渋めでオラ好みだな。「ミィミィ、烏鎮の茶菓子〝姑嫂餅〟を食べよ♪」。〝姑嫂餅〟って面白い名前だな。「昔、あるお菓子屋さんがレシピを守るため、嫁に行く娘には隠し、息子の嫁に作り方を教えたの。これに腹を立てた娘が、お菓子に塩を混ぜたんだけど、これが予想に反して大ヒット。娘と嫁の2人の力で生まれたからこの名が付いたのよ」。腹減った~、モグッ…ザラリとした歯触り、そして甘さとしょっぱさのコラボが最高だ。茶もいただくぞ。ズズーッ、贅沢な瞬間だな。
仕返しから生まれたヒット菓子。よし、お気に入りに認定!
~上海ジャピオン2014年5月16日号