雲南を代表する伝統料理
「過橋米線(かきょうべいせん)」は、雲南省で100年以上の歴史を持つ伝統料理で、同省南部に位置する現・蒙自市が発祥の地とされている。
料理名の由来には諸説あるが、昔、とある人が科挙試験の勉強の際、妻に食事を運んでもらっていたのだが、すぐ食べないのでいつも冷めていた。ある時妻が、鶏スープの壺を触ると非常に熱く、中を見ると表面に鶏油の膜があり、熱を封じ込めていた。それからはスープに鶏油を張るようになり、橋を越えても冷めないので〝過橋米線〟と名が付いたと言う。
保温性の高い碗の中に熱いスープ、そこへ米粉麺を投入し、さらに十数種類の生の具材を入れ、火が通ったら食べる。鶏油なのでしつこくなく、あっさりとした塩味で口当たりがよい。
雲南や雲南料理の印象と言うと、まず頭に思い浮かべるのがこの料理という人も多い。同店の米線は一日限定50食となっているので、早めに注文したい。
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店名 雲上雲 源生態雲南菜(ユンシャンユン)
住所 南京東路233号南京大楼5階(×河南中路)
TEL 5306-5757
営業時間 11時~14時、17時~22時半
席数 約110席
予算 120元~
~上海ジャピオン2018年12月28日発行号