その症状、もしかしたらこんな病気の初期症状!
治療のカギは、早期発見。
【サイレンNo.13】
生理痛がここ数年でひどくなったような気がする。それに、鎮痛剤を飲んでも痛みが治まらない。心当たりのある人は、こんな病気の可能性が!
もしかして子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)かもしれません。
生理の時期がくると下腹のあたりがぎゅーっと痛む。でも生理痛は病気じゃないからと我慢していませんか?
日本での潜在患者数は200万人とも言われる「子宮内膜症」。子宮内膜とは、月経周期に従って厚くなったり剥がれたりする月経時の出血物。子宮内膜症とは、子宮内膜に似たものが卵巣や卵管など子宮以外の場所で発生している状態です。月経と同じように厚くなったり剥がれて出血したりを繰り返しますが、子宮以外の場所にあるため血を排出する道がありません。これが月経のたびに繰り返されて炎症を起こし、痛みのもととなります。この状態で放っておくと、癒着するなどして腫瘍になる可能性もあるのです。
子宮内膜症の診断は、超音波検査や腹腔鏡検査などでほぼ100%発見できるとされています。完治の方法はまだありませんが、ホルモンバランスを整える薬などで閉経まで上手くつきあっていくことはできます。ただ、症状が深刻な場合は子宮と卵巣の摘出を行うことも。
病気の原因は、はっきり分かっていませんが、冷え性など血行不良に関係があると言われます。中国式の浴室ではついシャワーで済ませがち。足湯などで血の流れに気を使うとともに、気になったら早めの受診を心がけましょう。
■今週のドクター
永恵華クリニック
何冬梅 先生
住所: 華山路800弄6号丁香公寓裙楼4階
TEL: 6211-3333
診療: 平日8時45分~17時
(毎週木曜日休診)
※本記事は、チェックする目安に過ぎず、あなたの身体の状態を確定するものではありません。
~上海ジャピオン5月30日発行号より