カラダのサイレン「手足の発疹」

その症状、もしかしたらこんな病気の初期症状!
治療のカギは、早期発見。

【サイレンNo.17】
うちの子の手のひらや足のうらに赤い小さな発疹が。そういえばなんだかぐったりして熱っぽいみたい。心当たりがある場合は、こんな病気の可能性が!

もしかして手足口病(てあしくちびょう)かもしれません。

 ことし、中国で大流行中の「手足口病」。死亡例も報告され、不安を感じる方も少なくないでしょう。子どもの手足に赤いブツブツを発見したら慌てずに、まずは体の状態をよくチェックしてあげましょう。
 手足口病は、春から夏にかけて、免疫力の高くない乳幼児や児童に多く見られるウイルス性の伝染病です。手足や口、時にはお尻にまで水泡や発疹が出るのが特徴で、症状の程度によっては、口内の水泡が痛くてご飯を食べられない、足裏の発疹で痛くて歩けないということも。また、微熱や下痢など風邪と似た症状を伴うため、日本では夏風邪のひとつとされています。ほとんどの場合は軽症で済むものの、ごく稀に脳炎や髄膜炎を引き起こすこともあるので容態の変化には要注意です。
 特効薬がないため、治療は症状を和らげる対症療法が中心。自宅で安静にしていれば通常は10日程で回復しますが、その後も1カ月程は便に混じってウイルスの排出が続くため、幼い子どものいる家庭は特に気をつける必要があります。
 予防には外出後や排便後の手洗いと、マスクの着用が最も効果的。日本に比べ、上海はまだ衛生環境に不安の残る場所。様々な伝染病を防ぐためにも、日頃から意識的に予防する習慣をつけましょう!

■今週の監修
上海グリーンクリニック
内田泰斗 先生
住所: 仙霞路88号太陽広場東塔1F
TEL: 6208-2255
診療: 平日9時~12時半、14時~18時 土曜9時~13時、13時半~15時

※本記事は、チェックする目安に過ぎず、あなたの身体の状態を確定するものではありません。

~上海ジャピオン6月13日発行号より

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