お医者さんの御用達 第631回「葛根」

 

寒さからくる首肩こりに葛根

 

――寒さにまだ慣れていない今、朝夕の通勤だけで身体が縮こまり、首や肩のこりが辛いです。何か内から温まって楽になるような、オススメのものはありませんか?

先生 血管を広げ、筋肉や関節痛を和らげる「葛根」がピッタリですよ。

 

――風邪のときに飲む葛根湯と同じですか?

先生 そうですね、風邪のひき始めや肩こりの時に飲む葛根湯に含まれる成分の一部である、葛根と同じものです。マメ科クズ属のつる性の多年草で、花は秋の七草の1つに数えられ、根を葛根やくず餅などの原料である食材の葛粉として用います。葛根には、血管拡張や循環の改善、イソフラボンを含むためエストロゲン様の作用などがあると言われています。

 

――使い方を教えてください。

先生 簡単に作れる飲み物2種類を紹介します。1つ目は、葛根15㌘、菊花6㌘、炒りケツメイシ10㌘を洗浄後、水800㍉を加えて20分間煮出します。日頃飲んでいる茶の代わりに毎日飲むと、首・肩のこりや痛み、頭痛を緩和する効果が期待できます。2つ目は、葛根12㌘、玉竹9㌘を洗い、水800㍉を加えて20分間煎じます。こちらは毎日飲むと、シミが薄くなるのを助け、美肌にいいといわれています。

 

~上海ジャピオン2024年11月22日号

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