自慢のお隣さん 第85ノック 大西さん宅

おばあちゃんの茶道具で点てる抹茶

高橋さんの紹介で伺ったのは、茶道具で抹茶を楽しむ大西亘さん。友だちに抹茶を点ててあげることも。

日本から持ってきた
おばあちゃんの茶道具


 「この茶道具は、おばあちゃんが昔、使っていたものなんです。外国人の友人たちに、〝日本っぽいもの〟を見せてあげたくて」。
大西さんが、上海に語学留学にきたのは1年半前のこと。大西さんは、寮に一度も住まず、直接外に家を借りたので、学校での友だちは、ほとんど欧米人。日本に行ったことがない彼らにとって、日本のイメージは、「サムライ」「ゲーム」「クルマ」だった。
そこで最近、実家に戻った際に、眠っていた小さな茶道具を見つけ、上海に持ってきた。それ以来、時間を見つけては抹茶を点てるようになった。「夜など静かな時間にお茶を点てると心が和みますよ」と大西さん。
また、欧米人の友だちが家に遊びに来た時に、抹茶を点ててあげることもある。
「お茶を点てる雰囲気は気に入ってくれているのですが、実際に飲むと、やっぱり苦いみたいですね(笑)」。抹茶が持つ苦味、日本好みの味を彼らに受け入れてもらうことが、大西さんの次の課題だ。

▽大西亘さん


甘い月餅には
苦い抹茶がよく合う


中国の季節の行事も大切にしたいという大西さん。
「抹茶のお供に、今日は中秋節のお馴染みのお菓子「月餅」を選んでみました。ことしの中秋節は、抹茶と月餅を口にし、テレサテンの『月亮代表我的心』を聞きながらお月見を楽しもうと思っているんですよ!」
大西さんは、とにかく文化大好き。「これからも色んなところに出掛け、そこでしか味わえない文化や風習を楽しみたい」。好奇心はとまらない。


物件情報
◇地区:盧湾区
◇間取り:1DK 65㎡
◇家賃:非公開
◇築年数:15年くらい
◇サービス:家具家電込み、管理費込み
◇交通:地下鉄より徒歩5分

⇒NEXT WEEK
大西さん自慢のお隣さんは、
折りたたみ自転車が自慢の中野さん
愛車に乗って上海の街を駆け回る! 休日も大活躍の優れものです

~上海ジャピオン8月31日発行号より

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