あの列車に乗って行こう!
4号線で南外灘の布市場へ 上海体育館から12分
新線開通の感動と利便性を5週連続で体験レポートする企画の第2回。
今回は昨年末に晴れて環状線となった4号線をピックアップする。
布市場に楽々アクセス
布市場が好きな方に朗報。
というのも今回開通した「南浦大橋」は、南外灘の布市場にほど近いところに位置する。
今回は1・3・4号線が交わる「上海体育館」をスタート地点として、新駅の「南浦大橋」に向かうことにした。
早速「上海体育館」~「南浦大橋」のチケット(4元)を買って車輌に乗り込む。
いつ見ても、グレーの内装と紫の座席のコントラストが美しい。
なんて思っているうちに約12分で「南浦大橋」へ。早い!
到着駅は地下3階
「南浦大橋」は地下3階構造。
地下1階が改札、地下2階が内回り(時計回り)のホーム、地下3階が外回り(反時計回り)のホームとなっている。
そのため地上に出るために見上げるほど長いエスカレーターを上ることになる。
布市場へは3番出口から徒歩5分。
出口を出て左手に進み、陸家浜路を左に曲がって道なりに進むだけ。
今までは布市場までバスかタクシーで行くしかなかったが、これでアクセスは格段に向上したと言えるだろう。
4・6号線はこの円状の手すりが特長
4号線1周って何分?
さて環状線と言われると、1周したい衝動に駆られる人も多いと思う。
というわけで今回は環状線を外回りでぐるり1周も決行。
気になる時間は…東京都内を走る山手線1周より少し長い約65分。
「上海体育場」~「浦電路」までの区間は、車内がかなり空いていたが、
「世紀大道」に到着した時点で乗客が一気に急増したのが印象的だった。
◇ ◇ ◇
新駅の中で、日本人が利用しやすい駅となるのは布市場近くの「南浦大橋」と、
東櫻花苑から徒歩10分に位置する「塘橋」。
特に「塘橋」は昨年9月末に開店した大型デパート・巴黎春天(プランタン)もすぐ側にある。
浦西在住の人もこれを機に、浦東に足を伸ばしてみよう。
塘橋の2番出口は出ると巴黎春天が目の前に
【4号線情報】
全長 約34㎞
駅の数 26
始発 5時半
最終 22時半
運行間隔 約12分
カラー 紫色
※2008年1月6日現在
2005年に運行が始まった市内唯一の環状路線。
これまで未開通だった「魯班路」から「塘橋」の区間も、2007年末に開通し、浦東の世紀公園方面と徐家匯方面とのアクセスが飛躍的に改善された。
時計回りを「内圏(内回り)」、反時計回りを「外圏(外回り)」と呼ぶ。
~上海ジャピオン1月18日発行号より