考える男マートンと哲学の小部屋(トイレ)~ROOM No.1 陋室設計書?

考える男登場

私は考える男マートン。
〝トイレ〟というものに多大な興味を持つ哲学者だ。
便座に座り思考に耽ると、
驚くほど集中できることに気付き、
今では小部屋(トイレ)を発見すると中に入り、
思索せずにはいられなくなってしまった。
今日は人の〝懐古〟という感情について
考えながら歩いている内、
旧盧湾区の南昌路までやって来たが、少々歩き疲れた。
喫茶店を見つけたので、一休みするとしよう。
ほぉ、この店の家具は全て中国アンティークで、
購入もできるのか。
客も老上海的空気を楽しんでいるようだ。
おや? 奥に、何やら素晴しい小部屋(トイレ)が…。

老上海の香り漂う

店内と変わらず、
老上海の香り漂う小部屋(トイレ)である。
恐らくこれもアンティークであろう、
天井に着くほど長い鏡付きの洗面台に、
随所に下げられた古き良き伝統的な中華風の飾り。
つい、懐古主義に陥るな。
…懐古…〝蚕〟?
もし人の懐古という感情を蚕だと考えるならば、こ
の感情は〝絹〟を生み出す。
絹とはシルク、〝知る苦〟であり、
知りたくなかった事実を指す。
つまり懐古により世界の事実を知ることができるのでは?
これは更に考えを深めなければ。
ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。

~上海ジャピオン04月20日号

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