考える男マートンと哲学の小部屋(トイレ)~雕刻時光咖啡館(南昌路店)

喫茶店でまったり
私は考える男マートン。
今日は、日課である思索散歩により、
南昌路までやって来たが、暑くて頭がバテ気味だ。
前方にある喫茶店でコーヒーを頂くとしよう。
店内にはまったりとした空気が充満し、
ゆるやかな時間の流れを感じる。
1人の時間を穏やかに楽しめる場所だ。
…コーヒーを飲み過ぎたかもしれん
…会計の前に小部屋(トイレ)に行くか。

紺と白のタイル
店内と同じく、穏やかで、
懐かしい味わいのある小部屋(トイレ)だ。
床と壁の一部に貼られているタイルは、
幾何学的な細かい六角形が並び、
日本の亀甲文様を思い起こさせる。
床は紺、壁は白と、
タイルの色がマリンカラーで配色されているのも、
どこかレトロな爽やかさだ。
…まてよ…もしかして、
この〝マリン〟カラーはそのまま、
海の見立てではないだろうか。
となると、便座とは1艘の船であり…そうか! 
これは、幾何学的真理を求めて哲学の海へ漕ぎ出す、
船を表しているのだ! 
さらに、タイルの亀甲文様、
これはめでたさの象徴であり、
この便座船の未来を祝福している…ということか。
この喫茶店、なかなか良い哲学的センスではないか。
ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。

 ~上海ジャピオン2012年6月8日号

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