自宅はプチサロン! 1級ネイリストの証
飛山さんの紹介で伺ったのは、自宅に友人を招き、ネイルを楽しむ小島さん。
ネイルを通して、新たな夢も見つけた
「それかわいい!」ネイルで広がる友達の輪
「必死に勉強して一級の資格をとり、これからネイリストとして本格的に働こうっていう時に上海に来ることになって」と話す小島忍さん。指先には、イエローのベースにラインストーンが美しくきらめく。
もともとネイル好きだった忍さんが、本格的にネイリストの勉強を始めたのは4年前のこと。カラーの刺激による咳や涙に悩まされ、つめを磨き上げる練習のために腱鞘炎になるなど、〝血と涙を流して〟資格を取った。努力の末に手にしたネイルの技術は、ここ上海で見事に生きることになる。
「かわいいネイルをしていると、『どこでやったの?』と初対面の人とでも話が弾むんです。お気に入りのネイルサロンの情報交換をしたり」と忍さん。そのうちに友人がサロンで施したネイルで不満足な部分を、希望を聞きながら、忍さんが直すことも増えていった。
爪の形を整え、甘皮を処理してハンドマッサージ。カラーリングのほか、時には凝ったスカルプチュアも。お茶やお菓子、時にはお酒を傍らに、友人とおしゃべりしながら、ネイルのひとときを楽しんでいる。
〝きれい〟がテーマいつかは社交サロンを
上海にきて1年以上が過ぎた今、忍さんにはひとつ気になることがある。
「上海には、おしゃれして出かけられる場所が少ない。私は、女性の〝きれい〟を求める気持ちを大事にしたいんです」
上海在住の日本人女性がおしゃれをして集う、社交サロンを開くのが忍さんの夢。そのために、現在ワインの勉強をはじめることも考えているとか。ネイルから始まった「忍サロン」は、いっそう華やかに変化していきそうだ。
着物を着る友人に施したネイル。約5時間かけたそう。
日当たりのいいリビング
忍さん
物件情報
◇地区:長寧区◇間取り:2LDK 100㎡◇家賃:非公開◇築年数:1年◇サービス:家具家電込み、管理費込み、オートロック、スポーツジム、プール◇交通:地下鉄より徒歩7分
⇒NEXT WEEK
小島さんの自慢のお隣りさんは太極拳倶楽部を主宰する塚本さん宅
陳氏太極拳「門生帖」の腕前をもつ。猛練習をつむなかで得た中国文化へ理解が、実生活に生きる。
~上海ジャピオン5月9日発行号より