激辛料理とマートン
私は考える男マートン。今日は、脳にガツンと刺激を与えたいと「紅麻辣料理」へ激辛マーラータンを食べに来ている。
うむ、噂通り、香ばしくてうまいが…辛い! 刺激たっぷりだが…アイディアが浮かぶ前に辛さで頭がいっぱいだ。ちょっと、小部屋(トイレ)で休憩してこよう。
赤い部屋の哲学
赤い鏡に赤い花、赤いタイル…店名に〝紅〟と付くだけあって、見事に赤尽くしの空間だ。赤とは前向きでエネルギッシュな色とされる一方、血を連想する人も多い。…そういえばひと昔前「赤い部屋」という物語風のホラー系フラッシュがネットで流行ったな。ウェブサイトを開くと、ページの片隅に「あなたは――好きですか?」と書かれたポップアップ広告が出現する。これを消した主人公は…!
ぶるぶるっ。思い出したら背筋がゾクッときた…なるほど。激辛料理を食べ、体温が上がったら、赤い部屋の恐怖でクールダウン。ゾクゾクしてきたらまた身体を温めるために料理を…という戦略なのだな!? 小部屋(トイレ)をこのように利用するとは、なんと斬新な。私も辛さに負けている場合ではない、もっと食べて柔軟に頭を働かせねば。ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。
~上海ジャピオン2013年11月15日号