自慢のお隣さん 第114ノック 塚本さん宅

人生のベースは太極拳!

小島さんの紹介で伺ったのは、陳氏太極拳の修行をつむ塚本さん。倶楽部を主宰し、その奥深い魅力を伝える

太極拳が教えてくれた 異文化との接し方



中国在住8年目になる塚本博信さん。その1日は、朝6時、マンションの前の静かな緑地で始まる。太極拳を練習する事約2時間弱。それから身支度をして、仕事に出る毎日だ。
塚本さんがたしなむ太極拳は、諸流派ある中の源流で、約650年の歴史を持つ「陳氏太極拳」。8年前、河南省洛陽に住んでいたときに出会い、仕事のかたわら、1日6時間の猛練習をつみ、「門生帖」(陳氏太極拳・伝承者の称号)を与えられた。
「ひたすら練習の日々でした。最初は『外国人・日本人』だからと、誤解や打ち解けない事もありましたが、日々の練習と交流を通じ、師父や兄弟子との信頼関係を築いてきました」と当時を振り返る。
また、塚本さんには太極拳を通して、もうひとつ得たことがある。それは異文化との接し方だ。「太極拳を学び練り上げるうち、中国の伝統文化を受け継ぎ、体験してきました。それは中国と向き合う事、生活面や仕事面で心の寄りしろと言うか、基本になっています」

文化として伝えたい 太極拳の奥深さ


 健康ブームの中で、手軽な「スポーツ」として扱われることが多い太極拳。しかし、これに違和感を覚える塚本さんは、現在「浦東太極拳倶楽部」を主宰し、希望者を募って太極拳の奥深さを教えることも始めている。
「もちろん動作も大切です。でも、その意味を知ると、太極拳を学ぶ楽しみがもっと増すと思います。太極拳は学問であり文化なので」
塚本さんはこれからも、ライフワークとして、太極拳とじっくり向き合っていく。

練習用「龍泉剣」を振るう

リビングには友人の画家の描いた中国画も

塚本さんと妻の琳さん、愛犬のカンスケ

物件情報
◇地区:浦東新区◇間取り:3DK 100㎡◇家賃:4200元◇築年数:5年◇サービス:家具家電込み、管理費込み、ADSL込み、オートロック、国際幼稚園あり◇交通:地下鉄駅より徒歩3分

⇒NEXT WEEK
塚本さんの自慢のお隣りさんは
タイ料理とカービングを教える堀さん宅
タイ在住中に学んだタイ料理とカービング。お客様をもてなすことの多い奥様やタイ料理が好きな女性に大好評!

~上海ジャピオン5月16日発行号より

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